PTCサービスナレッジマネジメント

製品ライフサイクル管理(PLM)ソフト大手の米PTCは、2014年初めに買収した米シングワークスが手がけるIoT(モノのインターネット)プラット フォーム(稼働基盤)を日本の製造業に積極提案している。データの収集、意味づけ、可視化など一連の機能をパッケージ化し、素早くシステムを構築できるの が強み。機械装置メーカーのサービス差別化策などとして注目を集めそうだ。 【効率化を推進】  装置メーカーはユーザーの製造ラインなどでセンサーを経由して稼働情報を収集。これにより、例えば振動や回転数などから部品の残存寿命を推定し、補修品や 派遣する技術者の手配にいち早く取りかかれる。顧客満足度(CS)向上につながるほか、補修品生産、サービス関連業務、次期製品開発などの効率化によるコ ストメリットも期待できる。 同社のIoTプラットフォー ム「シングワークスプラットフォームv5・0」は、装置のネットワーク化、複数情報の接続、データの意味づけや可視化といった機能をパッケージ化すること で、プログラミングなしでシステム構築できるのが特徴。「他社製品に比べ、立ち上げスピードを10倍くらいにできる場合もある」(PTCジャパンPLM営 業技術部)という。 PTCによるIoT戦略のベースとな るのが、近年力を入れているサービスライフサイクル管理(SLM)。アフターサービス重視のモノづくり企業が増え、“製造業のサービス業化”が進んでいる のに対応し、顧客フォローなどのシステム化を支援するSLMソフトを提供している。 例えば、膨大なサービスノウハウを蓄積・共有化できる「PTCサービスナレッジマネジメント」を使い、顧客の工場で障害対応やコールセンター業務を円滑化している装置メーカーも存在する。 文章や図面だけでなく、機器が異常時に発する音もノウハウとして共有し、サービス品質の向上につなげているという。 【高度化に貢献】 こうしたアプローチにIoTプラットフォームが組み合わされば、導入メリットは一層大きくなる。一部製造業で国内回帰がみられる中、モノづくり高度化の新たな一手となるかもしれない。

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