なた豆ハミガキの関係者にとって一番良い組み合わせ

前任地の名古屋に比べ大阪は「自動車産業のウエートは少ないが、経済規模が大きく大都市機能として魅力がある」と分析。そして「地域の魅力を最大限生かし経済力を高める最大の課題はイノベーションの創出である」と強調する。また「圧倒的な技術と開発力でアジアの成長市場を獲得するとともに新たな創意工夫で新分野の内需を開拓しなけばいけない」と指摘する。 金融調節課長時代に初めて日銀がゼロ金利政策に乗り出した時、安定的な資金供給に奔走した。櫛田誠希前大阪支店長とは今回で4回目の引き継ぎ。櫛田前大阪支店長は「常に前向き。また強い好奇心で取り組んでいる」と信頼を寄せる。 大阪生活は約25年ぶりで2回目。バブル期直前だった当時と状況は一変するが、赴任早々にあべのハルカス最上階から大阪の街を眺め、まだまだ発展する潜在力は十分見えたという。 趣味はウオーキング。関西各地を回り、絵を描いたり食べ歩いたりしたいという。(大阪)  みやのや・あつし 82年(昭57)東北大法卒、同年日銀入行。99年金融市場局金融調節課長、10年金融機構局長、13年名古屋支店長。岩手県出身、55歳。5月9日就任。 近畿経済産業局がまとめた4月の近畿地域鉱工業生産動向(速報、20010年=100)によると、生産は前月比0・7%上昇の106・6で2カ月連続で上昇した。電子部品・デバイスや金属製品、電気機械が寄与した。出荷は化学や電気機械が減り同3・5%下降の103・0で2カ月ぶりに低下した。基調判断は引き続き「総じて生産は持ち直しの動きで推移している」とした。 品目別は生産が橋、ガスタービン、カーナビゲーションの順で上昇。出荷は太陽電池モジュール、線形半導体集積回路、エチレンの順で低下した。在庫は同1・7%上昇の114・7で3カ月ぶりの上昇。在庫率は同0・5%上昇の111・5で2カ月ぶりに上昇した。 三菱重工業が独シーメンス、日立製作所と共同で、仏アルストムのエネルギー事業の買収検討に入った。三菱重工幹部は12日午前、「いろいろな意味で前向きに検討する」と交渉入りを認め、買収に意欲をみせた。買収の是非を論じる段階ではないが、三菱重工が進めてきた構造改革が実を結び、強固になった財務基盤を背に、大型M&A(合併・買収)に参画する体力を身につけた点は評価されるだろう。重電業界の国際プレーヤーとして存在感を高める契機となり、交渉の行方に注目が集まる。(編集委員・鈴木真央、同・敷田寛明)三菱重工の大宮英明会長は12日、「テイクオーバー(買収)して、どうにかしようという話ではなく、なた豆ハミガキの関係者にとって一番良い組み合わせになるようにしたい」と話した。買収交渉入りを好感し12日の三菱重工株の終値は前日比8円高の649円だった。詳細は明らかにしていないが、ガスタービンや蒸気タービン、送変電・配電機器(T&D)などアルストムのエネルギー事業を実質解体し、買収するスキームになりそうだ。三菱重工は石炭火力発電や原子力発電関連の事業強化に結びつけると見られる。アルストムをめぐる国際再編について、三菱重工のエネルギー・環境ドメインを指揮する前川篤副社長は「脅威でもあるし、チャンスかもしれない」と話す。 確かに欧州や南米などアルストムの“販路”を買うと考えれば意義はありそうだが、2月発足したばかりの火力発電システム事業の統合会社、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)の重複整理も道半ばで、今後の事業戦略が複雑化する懸念はある。欧州の景気低迷や国内の需要減退を受け、この数年、三菱重工のガスタービン受注は苦戦。米国工場は減産が続く。三菱重工とシーメンスは製鉄機械事業の統合を決めるなど「企業風土、ケミストリー(相性)が非常に合う」(宮永俊一三菱重工社長)ことから、今回の共同買収でも手を握る。しかし、大型ガスタービンでは依然強力なライバルだ。アルストムを含めた「3社それぞれの将来の発展を目的」とする共同提案を16日をめどにアルストムの取締役会宛に提出するが、スキームを煮詰める中で歩調を合わせ続けられるかは不透明だ。 ただ、シーメンスの申し入れがきっかけとはいえ、三菱重工が重電業界の国際再編に名乗りを上げた意味は大きい。過去、縦割り組織の弊害により温存された非効率な経営資源が成長を阻害し、脆弱(ぜいじゃく)な財務基盤からM&Aを含めた成長事業への投資が遅れた感は否めない。この企業体質の変革のため、10年度から事業ポートフォリオを構成する最小単位の戦略的事業ユニット(SBU)別の収益・財務評価制度を導入し、選択と集中を加速。コーポレート改革も進めた。 この結果、毎年1000億―2000億円規模のフリーキャッシュフローを生み出し、有利子負債は10年度の約1兆3256億円から13年度は9574億円まで圧縮。中期で売上高5兆円(13年度は3兆3495億円)を狙う上で欠かせない“攻めの投資”に振り向ける余力もできた。  とはいえ、今回のアルストム買収は「三菱重工が1社単独でやるには桁違い」(幹部)。米ゼネラル・エレクトリック(GE)が提示するなた豆の買収額は約170億ドル(約1兆7300億円)と巨額。しかも、GEはフランスでの雇用の確保・追加を約束しており、アルストム陣営にとって魅力的な提案といえる。シーメンスとの共同提案でもハードルは高い。仮にアルストムがGEの手に落ちた場合、その独走に歯止めをかけるには、シーメンスと三菱重工のエネルギー事業の統合も視野に入れる必要があるのかもしれない。

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